ACを克服したい当事者記録

26歳でACからの脱却目指してカウンセリング中。当事者がどうやってACから抜け出すかを記録します。

自分の世話を自分でし始めたら親への恨みが小さくなってきた話

こんにちは。

ACのちょうちょです。


突然だけど私の中には私が小さい頃に親に大事にして欲しかったもう1人の自分がいる。

その子は親からの対応で傷ついたので、同じようなシーンで同じような反応をする。


うちの母はよく

「私の気持ちなんて誰もわかってくれない」

「私には誰も感謝しない」

と言っていた。

当時の私は、母の気持ちを理解して、感謝の気持ちも伝えなきゃ!と思っていた。

でもどんなにわかろうとしても、たとえ親子であっても、所詮立場の違う他人。全てを理解することはできないし、母と100%同じ気持ちになることはできない。

なので最後には結局、

「やっぱり誰もわかってくれないし、感謝してくれない」

と言われてしまうのだ。

時には母の返して欲しい返事とは違うことを言ったりやったりして、善意の行動に対してブチギレられることもあった。


そうやって育った私は、いつも会話の正解を探すようになった。

この人の今かけて欲しい言葉は何か。

なんと言えば満足してもらえるか。

正解なんてそもそもないものを探し求める結果、何を言えばいいかわからなくなって、雑談でさえ詰まってしまう。

言いたいことは喉元にあるのに、それが口にできない。

これが結構しんどくて、大学生くらいの頃からもう10年近くこうしてうまく人と話せないことについて悩んできた。


他人は私の親とは違う人間だから、上に書いたようなリアクションをするとは限らない。

それでも私はいつも正解探しをしてしまうのをやめられないのだ。


でも、こんなことを考えている時、今までの私なら

「私をそんなふうにしやがった親に腹が立つ!許せない!」

などと思ってさらに苦しい切ない気持ちになっていたけれど、今夜はそうじゃないことに気がついた。


今困っていることには変わりない。

でも、困り事を生み出す原因になっている親への恨みが小さくなっているのだと思う。


何が私を変えてくれたのか。

それは自分の世話を自分でできると信じられるようになったからじゃないかなと思っている。


私は高校生の頃、発達障害の診断を受けたことがあった。母はその診断を否認して、その時だけは通院を中断させてしまった。

おそらく私の心の中にはその時に、自分の症状と向き合ってもらえなかった見捨てられ感がずっと残っていた。

数ヶ月前、そんなことを思い出して、仲間の力を借りて病院に繋がった。


このことはただ医療を受けられる以上の効果があったのではないかと思う。

それが自分の育て直しだ。

当時寂しかった気持ちに、今の私が寄り添ってみる。

そうやって癒されたことが成功体験になって、また他の見捨てられた経験も、今の自分が寄り添ってあげられると信じられるようになる。

自分と、仲間やグループ、12ステップの手助けを受けて、今も残っている見捨てられ感に対処できるから、親への恨みの気持ちが小さくなってきたのではないかと思う。



他人へ割くエネルギーを減らせたら、今度は自分の欠点を手放すことにそのエネルギーを回すことができる。

だから私のこれからやるべきことは、ありのままの自分の発言をしても、当時のような怖い経験はしないと身をもって理解することだ。

頭は真っ白になるし、どんな受け答えをしても頭の中に住んでいる親に

「その受け答えはまずかったんじゃないか」

って言われるし、結構骨が折れるけど諦めないで行動し続けていくとしよう。