ACを克服したい当事者記録

26歳でACからの脱却目指してカウンセリング中。当事者がどうやってACから抜け出すかを記録します。

婚姻4ヶ月でスピード離婚した私が考える恋愛と結婚の違い



もうすぐ、離婚して4ヶ月を迎え、結婚してから離婚までと同じ期間が経つことになる。


この4ヶ月間、何度も何度も

「一体わたしの何がダメだったんだろう」

と考えた。


先日からカウンセリングにも通っており、そこでの気づきをきっかけとして、7年間も人間関係を築いてこれたパートナーと別れるに至った要因を整理したいと思った。


結婚前と結婚後で何が大きく変わってしまったのだろうか。


ここに3つの大きな違いを挙げていきたいと思う。


①参加メンバーが増える 

②期待する役割が変わる 

③共有する内容が重くなる


この11つを意識できていれば、もう少し違った結果が出せたのではないかという自分への反省も込めて、詳細について書いていく。


①参加メンバーが増える 

2人の世界か、家族同士の結びつきか〜


今どき、「結婚は家同士の結び付きだ」なんて古いと思っていないだろうか?

私は実際そう思っていた。

しかしながら現実問題、両親をはじめとした、自分の家族、相手のご両親、親戚との関わり合いは絶縁でもしていない限りは切っても切れない。

2人の世界だった恋愛から、結婚によってその関係性に関わる新メンバーが増えるのだ。


結婚式1つをあげても、主に取り仕切るのは新郎新婦であっても、そこに参加する親族への調整が必要になる。

また、子供が生まれたら祖父母にも会わせたいと思う人が世の中の大半ではないだろうか。

その時点で、もう彼との関係は2人きりの世界ではいられないのだ。


私自身、自分が苦手な母には極力合わせずに7年間付き合ってきた。そういう親である以上、自分が防波堤になり、母と彼との間には必要以上の関係性を築く必要のないよう、最新の注意を払っていたのだ。


それなのに、結婚し、自分が相手の姓になったこと、相手の実家近くに住んだことをきっかけに私は母との距離感が分からなくなってしまい、様々な言及を許すことになってしまった。これは私自身の大失敗であり、反省すべき点だ。


他にも、自分や相手の両親だけでなく、親戚が口を出してくることもあるだろう。

今まで「彼氏」は他人だったが、「夫」は親族なのだ。

自分と相手の2人の間ではなんら変わりのないつもりであっても、周りの家族、親族が同じ意識を共有しているとは限らない。


また、自分の親族が背中から撃ってくるケースもあり得る。


家と家の繋がりなんて古いと一蹴せず、周りの家族、親族がどういう意識、距離感で自分達を見ているかを確認するのは無駄な行為にはならないだろう。その上で、どう意見を取り入れるか、取り入れないのかは勿論夫婦2人で決めることである。



②期待する役割が変わる 

〜理想のカノジョと理想のヨメは違う〜


結婚が決まってからというもの、私は彼にイライラすることが多くなった。自分でもコントロールできない苛立ちについて、なぜだろうと当時からずっと不思議だった。


最近その疑問に1つの答えを見つけた。

それは、私が彼に「彼氏」として期待していた面と、「夫」として期待していた面が一致していなかったからではないだろうか。


彼はとにかく優しかった。

私に対し、怒ることは7年間で1度しかなかった。

私が彼の言動に腹を立て、自分の意見を伝えた後に、逆に私への不満がないかと聞いても、不満があったことなど1度もなかった。


不平不満を伝えても逆上することもなく、いつも穏やかで優しい彼氏。そんな一面は彼氏としてはとても理想的だった。


しかし、私が理想としていた「夫」像に求めるものは何でも許してくれる優しさではなく、気づかいだった。

私の体調の悪い日に、家事を率先してくれる気づかい。

先に寝る私を見て、テレビの音量を下げてくれる気づかい。


何で気付いてくれないのかと不満が溜まっていたが、彼の方もそうだったに違いない。


ここからは私の想像にすぎないが、例えば、私は彼女としては100点だったかもしれないが、理想の嫁ではなかった。

付き合っていたころは気にならなかったことがどんどん気になってきて、

「いつまでコスプレ続けるの」

「もっと大人っぽい、年齢に合った服や髪型にしたら良いのに」

と折に触れては今まで指摘さえしてこなかった点に言及する様になった。

彼女だったころは容認できていたことが、自分の嫁となると気になってしまったのだろう。


きっと誰しも、理想の恋人像と理想の配偶者像を持っていると思う。結婚を意識する相手には、理想の恋人かどうかという尺度ではなく、理想の配偶者像に合致しているかをよくよく考えることが重要であると私は言い切りたい。



③共有する内容が重くなる

〜子供、お金、介護に向き合える相手か〜


恋人同士は言ってしまえば、仲のいいだけのただの他人だ。

相手の人生に何も責任を負う必要はない。


だから、相手が子供を何人産みたいと思っていても全く関係ない。ものすごい浪費家でも付き合うことはできる。

それくらいの関係がむしろ健全だと思う。


しかし、結婚するとなると、自ずと相手の人生に対し、束縛する部分や責任が生まれる。

例えば一緒に生活を営むなら、お金の話はするべきだろう。

いろんな家庭事情があるから、子供が欲しいかどうかも意見のすり合わせが必要だ。

将来的には親の介護も必要になるかもしれない。


そのような2人で乗り越えないといけないことが、恋人時代に比べて山積みだ。


楽しい時間を共有すれば良いだけの恋人関係と違って、その人と一緒にしんどいことを乗り越えるのが可能なのかの見極めが重要になる。


ここで私の勘違いを紹介したい。


私と彼の長年の付き合いの中で、私が就職後の研修で遠距離になったり、彼の転勤で遠距離になった期間があった。

こんな苦難も乗り越えたから私と彼はもうこれからも大丈夫だと思っていた。


でもこれはあくまで、彼との私2人の間では大丈夫だっただけである。

1番目の話にも関連するが、結婚してから乗り越えないといけない事柄には2人だけでは完結できないことも多々ある。

そんな問題や課題をお互い正しく認識しているか、またそれを一緒に乗り越える覚悟があるかということは結婚前によくよく検討しておきたい内容の一つである。



ここまで3点に分けて、恋愛していた頃と結婚してからで何が変わってしまったかを考えてみた。


今やほとんどの人が、恋愛から結婚というステップを踏んでいると思う。

恋活、婚活をしている人には、その相手と付き合いたいだけなのか、結婚を前提にした付き合いなのかで、相手を見る観点を是非とも分けて欲しい。

また、今の相手と結婚を考えている人には単純に結婚を恋愛の延長線とせず、2人の間に起きる可能性のある変化について、十分に考えた上で婚姻届にサインをして欲しい。


1人でも多くの人が不幸な結婚をしないように。

そして私自身、もう2度と不幸な結婚をしなくていいように。